民泊新法 (c)Megumi Mitani

民泊新法(住宅宿泊事業法)による予約キャンセル

こんにちは。Airbnbトラベラー、三谷めぐみです。これまで9ヶ国で45軒ほどAirbnbで暮らしている私とアメリカ人パートナーは、今現在もバンコクにあるAirbnbで借りた新築コンドミニアムの部屋にいます。

私たちはいわゆるノマドなので、定住する家はありません。世界のどこかで1ヶ月単位でマンションの一室や家一軒まるごと借りて暮らしています。

民泊新法(住宅宿泊事業法)による無許可民泊施設一斉排除

2017年に日本国内で民泊新法(住宅宿泊事業法)が可決されてから、早1年。ついにこの日が来ました。無許可民泊施設一斉排除。

3年ほど世界各地のAirbnbで暮らしている私たちにとって、民泊は重要なライフラインのひとつ。賃貸契約で部屋を借りるのと同じような感覚で利用しています。

6月はじめにバンコクに来る直前まで東京でAirbnbやBooking.comに掲載されていた民泊施設を利用していましたが、ある民泊施設のホスト(部屋を貸す人)が「この部屋は今後ゲスト(部屋を借りる人)に貸せなくなってしまった」「家具を全て運び出さなくてはいけない」「また利用して欲しかったけどもう無理かもしれない」と言っていました。

その翌日から、ニュースサイト等で「違法民泊一斉排除」や「ヤミ民泊追放へ」という記事を目にするようになりました。気になった私たちは3年間で利用した日本国内(東京、大阪、京都、沖縄、福岡)の施設を見てみると、22軒中20軒がリスティングから削除されていました。現在も予約できるのは民泊特区にあり承認を得ていた2軒だけでした。

日本国内には3万件以上のリスティングがあったのに対し、現時点で掲載されているのは2000件ほどだとか。93%の物件が削除されたってことですね・・。



誰得?突然の予約一斉キャンセル

私たちはたまたま6月からタイに行くと決めていたので、予約がキャンセルされる被害には合いませんでしたが、1ヶ月ずれていたら恐らく民泊難民になっていました。私は日本人なので実家なり友人の家なりホテルなり泊まるところは自分で探せますが、これが海外の旅行者だったら相当困るはずです。

想像してみてください。休暇を1週間取って行ってみたかった国に行くとします。飛行機のチケットも抑え、宿泊先も予約して、行きたいお店や観光地を調べ始めて、現地では何を着ようか、何を食べようかと旅への気分が高まっている時に、突然の悲報。「大変申し訳ないけれどあなたの予約はキャンセルされます。他の宿泊先を探してください。」と一方的に言われたどう思います?

Airbnb利用歴6年のアメリカ人パートナーとも話していたのですが、いったいどれだけの外国人旅行者が日本で民泊新法が可決されたニュースを知っているんでしょう?日本人の友人が日本にいるとか、日本語が読めるとか、日本の情報通でない限り、まさかそんなことになるなんて外国人旅行者は思いもしません。日本に住んでいる日本人でさえ知らない人もいます。

ただでさえ「先進国なのに英語がほとんど通じない」と世界的に言われている日本で、泊まるところを失った旅行者の不安な気持ちを考えたら胸が痛みます。

日本が大好きで、日本に来るのを夢見ている旅行者もたくさんいます。実際にキャンセルされた旅行者は日本ではなく別の国に行き先を変更するという人もいるとか。

それって、誰得なんでしょう・・・?

確かに、民泊施設で事件が起きたこともあるし、住人に迷惑をかける旅行者もいるとは思います。でも同じことは分譲住宅や賃貸住宅でも起こると思うんです。それを「無許可民泊だから一斉排除する」っていうのってあまり合理的だとは思えません。特にインバウンド(外国人旅行者誘致)や、来年のラグビー・ワールドカップ、2020年の東京オリンピックに向けて、ここ数年は特に観光産業に力を入れているはずの日本が、今このタイミングで世界的に利用されているサービスを利用し辛くするって・・・。

これが悪いホストや物件を一掃するための一時的な措置だったとしても、1週間前のキャンセルはラストミニッツすぎません?せめて2週間〜1ヶ月前にゲストに通達すべきだったのでは?と思います。私の友人も10月の日本への旅行を半年以上前から楽しみにしていて、既にAirbnbでの予約も済ませています。彼が予約したリスティングも許認可物件ではないらしく(そもそもこの問題自体知らなかった)、10月に日本に行った時に本当に泊まれるのか心配している、と言っています。

スーパーホストや優良ホストの方も、事前通達はあったにせよ大変だなぁ・・と思います。

得するのはホテル業界と不動産関係?Uberが日本に参入した時のように日本が独自でサービスを立ち上げる?これ以上ガラパゴス化して大丈夫なのか、日本。。

予約がキャンセルされたらどうする?

Airbnbで予約をしていた場合は、Airbnbから全額返金と予約キャンセルに伴って発生する費用が支払われます。それに加え「体験」のクーポンも貰えますが、宿泊先を探すのが先決だと思うので「体験」のクーポンは一旦忘れて、まずはAirbnbに問い合わせをして現時点で予約できる他の施設を案内してもらうのがいちばん良いでしょう。余計な時間や手間を使わずに済みます。

希望に合う物件や空きがない場合は、STAY JAPANでもサポートしているので問い合わせてみましょう。私はまだSTAY JAPANを利用したことがないので、STAY JAPANの所感やAirbnbとの違い等は分かりません。

観光庁も「旅行者をサポートする」とは言っているものの、観光庁が運営するminpakuでは現時点(日本時間 6月14日 2am)では特に情報が出ていません。

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